・まず、一般内科の出番となることが多いのが、いわゆる「生活習慣病」の診療です。「糖尿病」、「高血圧」、「脂質異常症」、「高尿酸血症」といった病気の診断・治療です。それぞれ、専門科の先生方がいらっしゃいますが、我々「町のお医者さん」も当然診療しています。通常の治療ではコントロールに難渋するような場合は、それぞれの専門科の先生方の意見も参考にしながら治療を行っていきます。また、同様に高齢化社会とは切っても切り離せない「認知症」の診断・治療も専門科の先生に意見を頂きながら診療しています。
・また、一般内科は、簡単に言うと「なんでも相談に乗る・診療する科」だと思って頂いていいと思います。眼の症状の時は「眼科」を受診しますよね？また、耳の症状（耳が聴こえずらい）は「耳鼻科」、歯の痛みなら「歯科」、骨が折れたら「整形外科」といったように、症状などから、皆さんご自身が「○○科に行けばいいな」と判断ができる場合もあります。ただ、そうでないことがほとんどかもしれません。
・発熱、咳、下痢、嘔吐、腹痛、胸痛、関節痛、頭痛、倦怠感、体重減少、食欲低下、息切れ、胸やけ、めまい、手のしびれなどなど。本当に皆さんが自覚する症状は様々です。こんな症状の時に「何科に行けばいいのか？」と思われるでしょう。そんな時に受診して頂くのが「一般内科」です。
・患者さんの症状を聴き、問診を行い、診察・検査などを行います。その中で、まずは、重篤な疾患や緊急性の高い疾患が隠れていないか判断し、そして、必要があれば、各専門科へ患者さんを引き継ぎます。また、一回の受診だけでは診断がつかない場合もあります。その際は継続的に経過を見ながら、必要あれば該当しそうな専門科へ引き継いだりします。患者さんご自身が些細な症状と思っていても、それが重篤な疾患の前兆、症状であることも、よくあります。
・その他、定期的に専門科の先生方に診療して頂きながら、心臓の病気（狭心症、陳旧性心筋梗塞後狭心症、心房細動といった不整脈）、肝臓の病気、腎臓の病気、関節リウマチといった膠原病疾患なども診療する場合もあります。
・生活習慣病や認知症の診療はもちろん、「こんな症状、何科にかかればいいんだろう？」とお悩みの際には、気軽に受診して頂ければと思います。また、症状はなくとも、「病気に関するご相談」なども気軽にお申し出ください。可能な限り対応させて頂きます。
「一般内科」は、「気軽に受診・相談できる科なんだ」と思ってください。
